四月の3週間、ここは北米探鳥界の中心となる。 春、北へ向かう渡り鳥がメキシコ湾をやっと渡り、休憩する場所だからだ。
特に悪天候になり、やっと海を渡った鳥達が我先にと避難所を求めて数万羽単位で降ってくる「フォールアウト」が起こると、探鳥家にとっての天国となる。 勿論、三人の挑戦者はやってきた。
ここ10日間ほど、コミトはこのハイ・アイランドでブラブラしていた。 ここの自然保護区にはヒューストンオーデュバン協会により50人程の観覧席が設けられ、その前にある水盤には定期的に養魚槽パイプを通じて魚が送られていた。